普通コンクリートに加え、高強度コンクリート、高流動コンクリート、早期交通開放型コンクリート舗装「1DAY PAVE沖縄版」、高流動性重量コンクリート、膨張材使用コンクリート、水中不分離性コンクリートなど、お客様のニーズに合わせた、さまざまなコンクリートを製造しています。
また、材料管理から練り混ぜ管理、GPSによる運行管理など、コンクリート製造の各プロセスにおける徹底的な品質管理により、お客様の安全・安心を実現しています。
製品内容
那覇工場JIS認証書
(認証番号)GB0906010
(認証日)平成19年1月11日
(再発行)平成27年2月27日
コンクリートの種類 | 粗骨材の最大寸法(mm) | スランプ (cm) |
呼び強度 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
18 | 21 | 24 | 27 | 30 | 33 | 36 | 40 | 42 | 45 | 曲げ4.5 | |||
通常コンクリート | 20 | 8,10 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | – |
12,15,18 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | ||
21 | – | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | ||
40 | 5,8,10,12,15 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | – | – | – | – | |
舗装コンクリート | 20,40 | 2.5,6.5 | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | ○ |
西崎工場JIS認証書
(認証番号)GB0906011
(認証日)平成19年1月11日
(再発行)平成27年2月27日
コンクリートの種類 | 粗骨材の最大寸法(mm) | スランプ(cm) | 呼び強度 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
18 | 21 | 24 | 27 | 30 | 33 | 36 | 40 | 42 | 45 | 曲げ4.5 | |||
通常コンクリート | 20 | 8,10 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | – |
12,15,18 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | ||
21 | – | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | ||
40 | 5,8,10,12,15 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | – | – | – | – | |
舗装コンクリート | 20,40 | 2.5,6.5 | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | ○ |
特殊コンクリート
1.高強度コンクリート (過去5年間の実績 12,463m3)
高強度コンクリートは、土木学会、JASS5、JIS A 5308で強度の範囲が異なります。
土木学会では、設計基準強度(圧縮)が60N/mm2以上80N/mm2程度までのコンクリートを高強度コンクリートとしています。
JASS5では、設計基準強度が36N/mm2を超えるコンクリートを高強度コンクリートとし、また、JIS A 5308では呼び強度45N/mm2以下が普通コンクリート、呼び強度50、55及び60N/mm2を高強度コンクリートとして定めています。
高強度コンクリートは、鉄筋コンクリート造高層建築物において階数を多くしようとするときに、柱の軸力に対処するため必要であり、土木においては建設コスト削減の手法として、上部構造物のスレンダー化と基礎構造物への荷重軽減を目的として使用されています。
2.高流動コンクリート (過去5年間の実績 2,536m3)
高流動コンクリートとは、一般にフレッシュ時の材料分離抵抗性を損なうことなく流動性を高めたものですが、その中でも振動締固め作業を全く行うことなく、重力の作用のみで型枠等の隅々まで材料分離を起こすことなく充填することが可能な高流動コンクリートを自己充填コンクリートといいます。
現在、高流動コンクリートは材料分離抵抗性を付与する方法により、次の3種類に分類されます。
- 粉体系高流動コンクリート
セメント、高炉スラグ微粉末、フライアッシュあるいは石灰石粉末などの粉体系混和材を大量に使用し、材料分離抵抗性、流動性及び自己充填性を高めたものです。 - 併用系高流動コンクリート
セメント、高炉スラグ微粉末あるいはフライアッシュなどの粉体系混和材を多量に使用するとともに、増粘剤を併用し、材料分離抵抗性、流動性及び自己充填性を高めたものです。 - 増粘剤系高流動コンクリート
増粘剤を使用し、材料分離抵抗性、流動性及び自己充填性を高めたものです。
3.早期交通開放型コンクリート舗装「1DAY PAVE沖縄版」
一般的な「1DAY PAVE」の配合は、早強セメントや高性能AE減水剤を使用し水セメント比を従来の舗装コンクリートより小さくして、1日で交通開放可能な目標曲げ強度3.5N/mm2以上が得られるコンクリートとなっております。
当社は、沖縄県内において、早強セメントの流通が確立されてないという問題がある一方で、気温高低差が小さいという利点を生かし、普通セメントと高性能AE減水剤及びフライアッシュなど県内で流通している材料で配合設計した「1DAY PAVE沖縄版」を開発しました。
また、フライアッシュを外割(細骨材置換)で混和することで、単位水量の低減や流動性及びスランプ保持性能の向上を実現しています。
4.高流動性重量コンクリート (平成27年度の実績 260m3)
高流動性重量コンクリートとは、通常、放射線使用施設などで用いられる重量コンクリートの細・粗骨材に電気炉酸化スラグを採用し、気乾単位容積質量2.9t以上を確保しつつ、スランプフロー60cmを実現する流動性に優れたコンクリートです。
当社は沖縄県内で初めて、液状化による浮力対策として用いる高流動性重量コンクリートを開発し、重量コンクリートが有すべき気乾単位容積質量を確保しつつ、150m以上のポンプ圧送に成功しています。
5.膨張材使用コンクリート (過去5年間の実績 15,610m3)
膨張材は、セメントの水和反応、硬化体中の水分移動、硬化体の温度変化などによって生ずる体積変化を低減する目的で使用される混和材であり、セメント及び水と共に練混ぜた場合、水和反応によりエトリンガイト、水酸化カルシウムなどを生成し、モルタル又はコンクリートなどを膨張させる作用のある混和材です。
6.水中不分離性コンクリート (過去5年間の実績 1,381m3)
水中不分離性コンクリートは、水中不分離性混和剤及び高性能減水剤(高性能AE減水剤、流動化剤、AE減水剤)の使用により、フレッシュコンクリートの水中への打込み時にコンクリート中以外の水の作用による材料分離に対する抵抗性を著しく高めたもので、次のような特徴があります。
- 水の洗い作用に対する抵抗性が大きく、水中を落下させても分離しにくい。
- 降伏値が小さく粘性が大きいため、材料分離を生ずることもなく高い流動性を発揮します。
- 高い流動性により充填性やセルフレベリング性が向上します。
- ブリーディングがほとんど生じません。
- 水中不分離性混和剤の種類、添加量、セメントの種類によって凝結時間が長くなります。
品質管理
- 1.工程管理
- ①原材料の受け入れ検査によって規格にあった材料であるかを調べます。
②工程管理で粗粒率・実積率・表面水率・スランプ・空気量・塩化物含有量・容積・コンクリート温度・強度を規格で定めた頻度によって管理します。
③コルゲートサイロで原材料を保管貯蔵する事によって雨水、飛来物の混入防止、直射日光を防ぎます。(各層500m3)
- 2.出荷製造管理「PNS」 ※1
- ①出荷管理システムによる原材料計量、練り混ぜ時間、モニターによる目視、容積確認の徹底しています。
②連続表面水測定装置によって安定した製造を行うための砂・砕砂・砕石の表面水の管理します。
- 3.運行管理「Liberty GPS」 ※2
- ①GPSによって現場までの時間・距離・作業内容をリアルタイムで管理し、待機時間の短縮を行います。
- ※1. PNS(Perfect Network System of Liberty)
- リバティ社(兵庫県神戸市)が生コンクリートに含まれる「水」を着眼点として、高品質の生コンクリートを製造・安定供給するという理念を基に開発された高度な出荷製造管理ネットワークシステム「PNS」を活用しております。
≫ PNS 詳細
- ※2. Liberty GPS(生コン位置情報システム)
- 車輌情報を管理し、配車の効率化を実現。リアルタイムで車両ごとの各状態(往路・現着・荷卸中・帰着)を把握できます。
≫ Liberty GPS 詳細